担当教員 | 松本 佳彦(理学研究科) |
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履修学年 | 1年 |
履修者数 | 71名 |
対面授業
オンデマンド型動画講義…動画(基本的に教員の映像あり)をアップロード
リアルタイム型動画講義…リアルタイム(基本的に教員の映像あり)で動画を配信
大阪大学CLE/echo設置教室での収録/ロイロノート・スクール/Zoom
ミニレポート
口頭試問
対面筆記試験
授業前 | 【教員】従来どおりの教室での授業を準備する。 |
授業中 | 【教員】echo設置教室で黒板を使って授業をする。同時に配信・収録も行う(事前に申請しておけば自動で行われる)。ノートパソコンを持ち込み、配信が問題なく行われていることを随時確かめる。またオンラインでリアルタイム参加している学生からテキストチャットで来る質問を確認する。 【学生】教室での参加、オンラインでのリアルタイム参加、録画視聴のいずれかの形態で授業に参加する。(90分) |
授業後 | 【学生】講義内容を復習する。また教科書の該当部分を読み、演習問題に取り組む(提出しない)。 【教員】自動収録された録画映像を必要に応じて確認する。CLEを通じて投稿された質問に対応する。 |
授業については、工夫というべきことはほとんど何もありません。「echo教室を使うことができれば、シンプルな数学の講義科目については、特別な準備なしでオンライン授業が可能になった」ということの例としてこの授業を紹介しました。細かな点としては、板書の文字の大きさには気を使う必要があること、echoの配信映像では色の区別がつかない場合があるので注意すべきことが挙げられます。(板書する際は念のため、同じ内容を口頭でも読み上げるようにしました。) なお、中間レポートを課しましたが、これはロイロノート・スクールでの提出を求めました。CLEを使った場合と比較して、添削してフィードバックする作業がずっとやりやすく、すばらしいです。
参加形態を自分で選べることに関しては、反応は好意的だと思います。また、配信映像の文字が読めないとか音声が聴き取りづらいといったような話もありません。
今回のようなシンプルな数学の授業では、おそらく成績評価の仕方だけが悩みどころです。評価を公平にし、過度に甘くもせず、かつトラブルなく行うためには、期末だけはどうしても対面筆記試験を実施するのが望ましいという結論に私は達したので、そうしました。今学期の期末(2022年2月上旬)の感染拡大状況は、それが許されるぎりぎりの状況であったかと思います。 それでもさまざまな事情で71人が集まる空間での対面試験を受けたくない学生はいると思われたので、希望者には、1週間後の追試というオプションと、Zoomによる口頭試問というオプションを用意しました。口頭試問を選択した受講生も実際に4人いました。(口頭試問を選択することもdiscourageしないように気をつけましたが、とはいえ4人にとどまって助かりました。)
いろいろな手段を早めに実験することをお勧めします。その上で最終的には、やりたいことを実現できるような手段の中で、なるべくシンプルな形を選ばれるのがよいと思います。