大阪大学のオンライン授業実践事例一覧

学問への扉(生物化学工学への招待)

オンライン教育ガイド
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担当教員 馬越 大(基礎工学研究科)
履修学年 1年
履修者数 16

授業形式

オンデマンド型動画講義:動画(基本的に教員の映像あり)をアップロード
リアルタイム型動画講義:リアルタイム(基本的に教員の映像あり)で動画を配信

活用しているツール 

KOAN/echo(収録済みの動画等のアップロード)/Zoom/Google drive(ドキュメント、スライド、スプレッドシート等)/大阪大学CLE

成績評価として活用する予定のもの

ウェブ上でのミニ試験
ウェブ上での期末試験
ミニレポート
期末レポート
毎回のコメントシート
プレゼンテーション

ある1コマの授業プラン

授業前 CLEに講義資料(動画映像(70-80分)とスライドHand-out)をアップロードし、また課題テンプレートを予めアップロードする。
授業中

Hand-Outにメモを残しつつ、講義映像(Echoストリーミング配信)を受講する。

授業後 課題(レポート等)をCLEに提出する。最先端内容をCase Studyとして、学生自身の視点・思考を見える化させる課題にしたため、レポートを作成することで学生自身の振り返りができるように工夫している。学生の課題に対して、全体のコメントを集約させ、次週の講義冒頭でフィードバックした。最終レポートは、全てを包括する内容であり、それに対しては詳細なコメント・激励を加えて、CLE/メールなどで返却した。フィードバック内容を確認し、講義映像を見直して復習する。課題設定が、"What are you ?"を問いかけるものに設定していたため、随時、自身で考える機会にはなった様子である。(主体的な学びには合致していたとの実感である。) 最後の週だけ、ZOOM-Breakoutroomを活用して、4グループのディスカッションを実施して、個々の意見をグループで再考させるように工夫できた。

オンライン授業にするにあたって工夫していること

  • 基本指針は、「Interactive」「Learner-Centered Approach」である。
  • 「主体的な学び」のトリガーを引くことを目指していたため、学生個人の背景「What are you 」を問う事からスタートした。そのうえで、毎週の講義で、同じ題材(最先端研究)を講義し、視点を変えると全く違う世界が拓けるという実例をあげる講義スタイルを採用した。
  • 毎週、課題レポートを提出させたが、前述の「What are you」を起点に、順次、考えかたが発展・深化できるように工夫したため、自分自身の中で、考え方を熟成する機会にはなった様子である。
  • 最終週にZOOMで、討論方針のみを述べ、BreakoutRoomでグループ討論させた。各自が積み重ねてきた軸を他の学生と討論する事で、また新たな視点・思考力に昇華できたとのコメントが何件もあった。

学生の反応

  • Interactiveであることは好感が高かったと思う(大変な労力?ということをねぎらってくれる学生さんも多数いた)。信頼関係を築くことはできたと思う。また同時に、常に形を変えて問いかけた「主体的な学び」の意義を理解できる学生の割合は多く感じる。
  • 学生自身の内面に切り込むところからスタートしたため、ある一定の反発はあったが(想定内)、そこから抽象的概念、具体的な先端的内容と移行するにつれ、全体を通じたメッセージ(主体的な学び、You must be centered !)は十分伝わった。何名かは、最終レポートにも記載があり、全般的には、好意的であった。

オンライン授業で悩まれている先生へのメッセージ

真剣に学生さんと取っ組み合う事が重要かと思います。 「話せばわかる」という従来の講義形式は、「実際は何も伝わっていない」と思います(学生さんの優秀さにおんぶしているだけ)。最低限「わかるように話す」べきであり、また、「主体的な学び」を経て、「学生さん自身が、その上位概念・理念の理解できるように最大限配慮する」のが次世代教員(直近ではwith Corona)の役割のような気がします。阪大教員のプライドを以て、各教員が、新しい講義方法を創意工夫すべきかと思います。

お問い合わせ先(教職員のみ)

  • ● CLEに関するご質問  →  cle-support[at]ecs.osaka-u.ac.jp
  •  * 学生は担当教員に相談するか、CLE上の学生サポートデスク掲示板でご質問ください。
    ● echoに関するご質問  →  echo360[at]celas.osaka-u.ac.jp
    ● その他のご質問  →  tlsc-support[at]celas.osaka-u.ac.jp