大阪大学のオンライン授業実践事例一覧

特別支援教育論

オンライン教育ガイド
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担当教員 廣瀬 正彦(全学教育推進機構)
履修学年 全学年,院生
履修者数 117

授業形式

オンデマンド型テキスト講義:講義資料(音声や動画はない)をアップロード
オンデマンド型動画講義:動画(基本的に教員の映像あり)をアップロード

活用しているツール 

大阪大学CLEMicrosoft One Drive

成績評価として活用する予定のもの

期末レポート
毎回のコメントシート

ある1コマの授業プラン

授業前 【教員】CLEに講義資料をアップロードし、学生に教科書の該当ページなど学習内容を伝える。
授業中 【学生】講義動画を視聴する。(45分)
授業後 【学生】課題(レポート等)をCLEに提出する。
【教員】学生の課題に対してフィードバックをCLEに提示する。
【学生】フィードバックの内容を確認し、復習する

オンライン授業にするにあたって工夫していること

  • 全ての講義、またはほとんどの講義がオンラインで有ることを想起し、飽きが来ないで楽しみながら、歌おうや体操しようなどのアクティビティの時間も取り入れて、4つのコーナー制(ゲスト講話(約10分~20分)、うたorてあそび(1、2分くらい)、メイン講義(20分~45分)、ストレッチマン(3分程度))を敷いて講義動画を制作した。
  • 1回の視聴時間を40分~60分程度に収まるように努力した。(期末には教科書の伝え切れていない部分がつのってきて長くなってしまった《75分》)
  • ポイントになる言葉はスーパーインポーズで文字挿入したり、対談などには全部の言葉を字幕興しして理解の助けとした。感想、質問から判断するに、おおむね学生たちも楽しみながら有意義に視聴してくださったと考える。

学生の反応

  • 各回の感想および最後の講義後の感想で、ほとんどの学生が「特別支援教育論」を履修して良かったと記述してくださった。
  • 講義内容にかかわって自分の過去の体験や、現在取り組んでいることなどを忌憚なく話してくれた。
  • コロナ禍下での悩みやしんどさなども打ち明けてくれて、なにほどかでも助けになったのではないかと思っている。
  • この講義が教職課程の必修になっていることの意味がわかった、教員になるかならないかにかかわらず将来まで役に立つ講義内容であったと述べてくれている。

オンライン授業で悩まれている先生へのメッセージ

対面授業でしたら、学生さんの反応を伺いながら臨機応変に講義を進めて行くことができますが、パッケージ系ですと全く、Zoom等でリアルタイムであっても限られた画面からの情報量は限られています。 基本的には完全台本を用意していくくらいの準備をしておかないと冗長になってしまいがちです。
また、そうした場合には対面授業に比して短い時間で同じ内容を伝達することができます。
オンラインの場合は集中力の持続時間がそう長くありません。対面講義時間の90分を半分くらいにまとめ上げるくらいの大胆な構成意図があるほうが学生さんには伝えたいことが確実に伝わるものと思います。半期で予定していた内容を集約、割愛することも検討する必要があります。
一つのテーマでも15分~30分ごとくらいにブレイクタイム的に「豆知識」コーナーを挟んだりすると飽きずに見てくれるようです。
講義づくりと同じくらい大切と思われるのが質問や意見の収集とそれに対するレスポンスだとつくづく思います。
毎回ひとりひとりの寄稿に対して少しでもいいので言葉を返すことで15回でずいぶん互いの信頼関係と想いが深まったと感じています。それはそのまま講義づくりの改善、パワーアップに繋がっていきました。(回が進むにつれて具体的な講義の工夫点を進言して下さる方が増えていきました。)
また、通信環境や他の講義の課題進捗状況などについて時々一斉メールや、一度困ったことを寄せて下さった方には個人メールなどもお送りしてより良い手段をいっしょに考えることもしました。
CLEだけではアクセスが集中したときに通信が不安定になることもあるので、代替手段を用意するのも一工夫です。わたくしの場合はMicrosoft One DriveにもCLEに掲載したものと同じ講義動画をアップして、よりサクサク視聴出来る方を使ってもらうようにしたら、「CLEではダメだったがMicrosoft One Driveでは視聴出来た」という方もいらっしゃいました。途中からは一括ファイルに加えてファイルを分割して載せることで、安定視聴やダウンロードの中断解消にも対応しました。
その他、収録場所を意図的に時々変えることで自他共に気分をリフレッシュできたり、学生さんにこちら側の苦労努力が伝わってねぎらいのお言葉をいただいたりもしました。
長くなって申し訳ありません。ほかにも工夫点はたくさんありますが、よろしければ個別にもお尋ね下さい。

お問い合わせ先(教職員のみ)

  • ● CLEに関するご質問  →  cle-support[at]ecs.osaka-u.ac.jp
  •  * 学生は担当教員に相談するか、CLE上の学生サポートデスク掲示板でご質問ください。
    ● echoに関するご質問  →  echo360[at]celas.osaka-u.ac.jp
    ● その他のご質問  →  tlsc-support[at]celas.osaka-u.ac.jp