大阪大学のオンライン授業実践事例一覧

学問への扉(パズルで学ぶアルゴリズム)

オンライン教育ガイド
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担当教員 加藤 有己(医学系研究科)
履修学年 1年
履修者数 17

授業形式

オンデマンド型テキスト講義:講義資料(音声や動画はない)をアップロード
リアルタイム型動画講義:リアルタイム(基本的に教員の映像あり)で動画を配信

活用しているツール 

Zoom/LINE/大阪大学CLE/Padlet 

成績評価として活用する予定のもの

ウェブ上でのミニ試験
プレゼンテーション

ある1コマの授業プラン

授業前 【教員】CLEに講義資料(パズル2問)をアップロードする。
授業中

Zoomを使い、以下の流れでリアルタイム授業を進めています。
【教員】前口上: 10 min

【学生】個人でパズルに解答: 15 min
# 紙と鉛筆を使用
# 作業中はZoomのビデオ機能を停止しても良いとする

【学生】ペアワーク (ペアで解答共有): 15 min
# Zoomのブレークアウトセッションを利用し、17名を8ペアにランダムに分割
# Zoomの画面共有ホワイトボードを使用

【学生】グループワーク (グループ内で解答共有): 25 min
# Zoomのブレークアウトセッションを利用し、17名を4班にランダムに分割
# どの班に所属するかは教員が口頭で伝える
# Zoomの画面共有ホワイトボードを使用
# 後のグループ間議論のための発表者および質問者を決定し、発表者はPadletに自分の解答をアップロードする
(スマホで解答用紙を写真に撮りPadletのWebサイトにアップロード)
【教員】グループワーク開始5分後に各班を巡回


【学生】グループワーク (グループ間で解答発表・質疑応答): 20 min
# Padletを使用


【教員】まとめ: 5 min

授業後 【学生】PadletのWebサイトにアップロードされた解答を閲覧して復習に役立てる。

オンライン授業にするにあたって工夫していること

  • 受講生全員が授業中に自分の考えを話す機会を持つことができるように工夫しています。例えば、ペアワークを導入することで、自然と話すことができる流れを作っています。
  • 多様な人との交流を大事にするため、ペアやグループは固定せず、毎回の授業でランダムに決めています。
  • Zoomの接続が切れるなどの不測の事態に備えて、LINEのオープンチャット機能を使ったバックアップチャンネルも準備しています。

学生の反応

受講生は授業開始直後は表情が固いのですが、グループワーク以降、話しやすい雰囲気になっていると感じます。

オンライン授業で悩まれている先生へのメッセージ

Zoomによるオンライン授業では、90分間学生の集中力をキープすることが難しいと思います。パソコンの画面を見るだけの授業は、受講生と教員両者にとって想像以上に疲労します。学問への扉では少人数セミナーならではの利点を生かし、ただ視聴するだけでなく、受講生が実際に作業する(紙と鉛筆を使って問題に解答する、他の学生と解答を共有するために会話する)ことを組み込むことが可能で、授業時間内に変化が生まれ、割と集中力が持続しやすいのではと考えています。

お問い合わせ先(教職員のみ)

  • ● CLEに関するご質問  →  cle-support[at]ecs.osaka-u.ac.jp
  •  * 学生は担当教員に相談するか、CLE上の学生サポートデスク掲示板でご質問ください。
    ● echoに関するご質問  →  echo360[at]celas.osaka-u.ac.jp
    ● その他のご質問  →  tlsc-support[at]celas.osaka-u.ac.jp