※記載している年、所属情報はインタビュー当時のものです。
認知心理学や統計モデリングの手法を用いて、人の空間的思考のメカニズムなどを研究しています。
直接観察できない心の働きについて、科学的な手法を用いて定量的に仮説検証ができるところだと思います。
当時はSA(スチューデントアシスタント)・TA(ティーチングアシスタント)以外の教育の実践経験がありませんでした。なので、授業計画やシラバス作成なども含めて、自分が教員としてきちんと授業をおこなえるかどうかが不安でした。
FFP ⅠとFFP Ⅲです。
FFP Ⅰ では、アクティブラーニングの技法の種類と意義について学びました。講義法が必ずしも最善でないんだ、という気づきがあったのが印象的です。
それと、シラバスの意義と作り方について学び、シラバスの目的・目標・評価部分の書き方が具体的にわかったのもよかったと思います。
FFP Ⅲ では、まず、自分自身の研究分野である心理学の知識と手法を用いて、SoTL(Scholarship of Teaching and Leaning)の実践ができると知ってぜひ挑戦したいと思いました。
加えて、研究・教育・社会貢献の3軸について考えて言語化することで、自分がなぜこの分野の教員を目指しているのかを整理できたと思います。
それと、FFP Ⅲでは実際に書かれた公募書類を見ながら書き方を学ぶ活動がありますよね。あの活動が、実際にその後の書類作成に役立ったのですごく助かりました。
もちろん、FFP Ⅱ でも学びはありました。この授業では大学教員や受講生の授業実践を観察する「授業参観/授業観察」をおこないますが、この授業観察を通してアクティブラーニングの実践方法のノウハウを効率的に学習することができました。
また、受講生同士では授業観察後に意見交換会をおこないますよね。そこで、教育技法や内容の良し悪しのフィードバック等をしあう意義を体感できました。
大学で初めて非常勤講師として授業を担当し始めたときに、FFP Ⅰ やFFP Ⅲ で得た知識(シラバスの作り方やアクティブラーニングの実施法など)を活かせたため安心して授業をおこなうことができました。
また,このときFFP Ⅱ を履修していて、さらにFFP修了生のコミュニティである大阪大学若手FD研究会にも参加していたため、授業の内容について相談したりフィードバックを受けたりすることで速やかに問題の発見・改善に取り組めたことが、不安の軽減に繋がったと感じています。初めて担当した授業を通じてある程度基礎を築くことができたので、その後担当した授業で不安を感じることはあまりありませんでした。
授業実践について気軽に誰かに相談できる環境は大切だと思います。
必修科目「大学授業開発論Ⅰ」を受講したい方は、期日までに、KOANにて①副プログラム「未来の大学教員養成プログラム」の申請、 ②「大学授業開発論Ⅰ」の履修登録をしてください。 授業実施2週間前ごろに、履修登録者に事前課題等のご連絡をします。 *大阪大学の副プログラムに関する説明や申請方法、履修登録・修正期間の案内はこちらをご確認ください。 *2022年度からウェブエントリーならびに選考がなくなりました。必ず上記の①②を済ませてください。